でき得るすべての力を
言葉に込めて。
公共事業の受注には、まず入札という壁を乗り越えなければならない。本プロジェクトでは、発注者側から求められる複数のテーマに確実に応え、かつ評価を得られる計画をまとめた技術提案書の提出が必須であった。今回その作成を担当したのが土木技術部で担当部長を務めるT.T.だ。「工程管理や技術面などテーマは大きく3つあり、それらについて現場の環境や問題点、過去の類似事例などをリサーチし、社内のヒアリング、関係者による打ち合わせを重ねながら素案を作成していきました。入札では多数の競合応札会社が想定されたので、比較検討された場合に評価点が下げられないよう、現場の特徴や施工上の留意点などのキーワードを漏れなく盛り込み、より伝わりやすい文章表現を目指しました」
自らどこまで文章にできているか試行錯誤するが、提案書の作成には組織的な連携があってこそで、近隣工事を担当した社員たちから得られる多くの情報と、各部署の担当者たちによる指摘や添削を繰り返すことが完成度を高めることにつながると話す。結果、提案書は満点評価。総合評価で有利になり落札、プロジェクトのスタート点に立つことができた。

